(c) Koji Kato 2023                                                          English below;

加藤 康司

自主回顧展:もう一度思い出す

2023年3月9日〜3月25日 17:00 ~ 20:00 

木・金・土・祝 オープン

AI KOKO GALLERY(台東区竜泉1-19-12第二轟ビル601)※移転しました ※エレベーターはございません

要事前予約(各回30分・最大5名様まで)

入場無料・ご予約は前日までに以下URLから申し込みください。https://forms.gle/CnBGE2FfFJ4VJR99A

直前でのお問い合わせはメール aikokogallery@gmail.com か電話 050-5806-5596 までご連絡お願いします。

トークイベント

3月11日(土)17:00 ~  ゲスト:木村絵理子(横浜美術館主任学芸員)

3月18日(土)17:00 ~  ゲスト:星野太(美学、表象文化論) 各回1時間程度・最大8名様まで

概要

AI KOKO GALLERYはこの度新スペースに移転しました。柿落としの展覧会として加藤康司の2度目の個展を開催いたします。

加藤は近年、特定の土地や物が持つ歴史的背景に焦点を当て、独自の視点から過去と現在、大きな物語と小さな物語、社会的な問題と個人的な物語を接続し、等身大のフィルターを通して新たに”物語る”映像作品を中心に制作してきました。

本展では「自主回顧展」と題した、アーティスト自身がこれまで作品を通じてリサーチしてきた「米軍基地」、「インドネシアと出島」、「父親」、「広島の慰霊碑」、「モンタヌスの『日本誌』」など、異なる様々なテーマを再度取り上げ、その関係性を紐解き直す自主企画の個展を開催します。

また来場者特典NFTとして、昨年2月にAI KOKO GALLERYで初公開された「空想紀行」を社会学者・毛利嘉孝が書きおろしたレビューのオリジナルデザインデータを無料配布します。

アーティストステイトメント

最近すごく忘れっぽい人間になってしまった。

目の前の制作や仕事に集中して、それらを積み重ねていくごとに、何か大事なことを少しずつ忘れていってしまっているような、慢性的な不安にかられてしまう。

制作はいつも、その時その瞬間の、目の前にある大切なこと、重要なことに目を向け、そこに形を与えていく作業のようなもの。映像であれ、彫刻であれ、絵画であれ、そのメディウムに記憶や意志を込める。

そしてその、大切だと思った何かを描いた痕跡が、自分の中の一部になったような感覚と共に、自身の活動の一部と称したりする。だからこそ、いつもそこには自分らしさが重要だったりする。

人は忘れる生き物だから、といえばそれまでの話だが、忘れるべきではない(忘れたくない!)という抗う気持ちも、当然ある。

この展覧会は、かつて触れていたこと、考えていたこと、大切だった何かを描き直し、当時の感覚を「展覧会」を通じてもう一度語り直すための自伝的”回顧録”としたい。

作家略歴

1994年生まれ。2016年弘益大学校(韓国)交換留学。2021年東京藝術大学大学院グローバルアートプラクティス(GAP)専攻修了。 行き止まりスタジオ主宰。PARADISE AIRコーディネーター。

映像、立体、絵画など多様なメディアを用いて、協働性や政治性に焦点を当てた作品を制作。近年ではコラボレーションの手法を多く取り入れ、歴史化された権力構造からの逸脱、再解釈を試みる。

主な個展

2022 「空想紀行 / Real Imaginary Travelogue」AI KOKO GALLERY(東京)

2021    「For Whom We Fight ”A面”」gallery G(広島)

「For Whom We Fight ”B面”」THE POOL(広島)

2019   「爆発の輪郭線」Toride Genkan Gallery(茨城)

   「父を語ることは、世界を語ることかもしれない」blanClass(神奈川)

受賞歴

2021 アートアワードトーキョー丸の内2021、審査員 木村絵理子賞

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